kimi3

黒猫の魔法使い「こんにちは! (こんにちはー!)」   


「今回は、ディートリヒ・ベルクさんがクエス=アリアスにお越しになってから丸3年を記念して、魔法のカードに力を込めてご本人をお呼びし、色々振り返ってみようかと思います。」
「……それでは、ディートリヒ・ベルクさん、よろしくお願いしまーす!」
(さくらの拍手パチパチパチ)




 初代ウィズセレ 戦場の冷血 ディートリヒ・ベルク

初代ウィズセレ元帥。ぶっ壊れ精霊。当時のオウランディは非常に高難易度で、クリアもなかなかできないプレイヤーも多い中、元帥がいるかどうかでクリア難易度がずいぶんと下がったほどの強カード。甲種危険物として扱われた。




「……貴君か。なんのつもりだ」
「あ、いや、3周年なのでディートリヒさんに色々とお話を聞きながら振り返ろうかなー、と」
「……私は忙しい。貴君と下らぬ道化を演じている暇はない。」
「忙しいといっても、今は確か無職・・・・」
「……よかろう、話してみたまえよ。」
「有難うございます。
11月14日でディートリヒ・ベルクさんがクエス=アリアスにいらっしゃってから丸3年ですが、いかがでしたでしょうか。全国の黒猫の魔法使い達に3年間使い倒されたご感想は。」
「貴君の物言いには色々と問題があるようだ。
……まぁよい、この世界は私がいる世界と同等かそれ以上に戦いに満ちているようだな」
「なんやかんやでイベントがあって、ずっと誰かしら戦ってますからね」
「それだけではない、おおよそ月に一度、その戦いが苛烈になることがある。」
「あ、おおよそ月に一度、一度ない事もあるやつですね。それは、こちらではトーナメントと呼ばれている戦いです。特にドルキマス2のディートリヒさんは未だにトーナメントに呼び出されてますしね」
 


ドルキマス2 叛逆の大元帥 ディートリヒ・ベルク

トーナメントで長らく猛威を振るうステブ元帥。この後、リフィル・アマンの様に同種のステブカードが別属性でも排出されたが、全てトーナメントでのキーカードとなった。


   
「この3年間にたくさんの戦いが繰り広げられましたが、ディートリヒさんの一番印象に残っている戦いはどちらでしょう?」
「戦争に優劣はつけられぬ。
が、あえて言うならばウォラレアル・ファーブラと共闘した戦争だ。あれは醜悪な戦いだった。」


 

 元帥の黒歴史1 ディートリヒイベント


黒猫ワーストイベントの候補に必ずあがる有名イベント。ストーリも期待されていた元帥の復讐譚ではなく、更に、エリア争奪戦もガン無視状態であったため、ユーザから総ブーイングをくらった。ボスのドロップ率が非常に低い中、元帥の手袋だけが大量に落とされ、ユーザの笑いを誘っていた。



 
「確かにドルキマス1イベントはイベントの評価が低くて大変でしたもんね。そのせいでディートリヒさんは責任を取らされてシーツになってネタキャラへ転落……」
「……貴君にふさわしい死に場所が必要か?」
 




 元帥の黒歴史2 シーツ化


ドルキマスのイベント評価が酷かったにも関わらず、ある日突然「触れてみたまえよ、できるものならな」という宣伝文句付きで元帥がシーツ化。当時、黒猫にはグッズが少なかったにも関わらずいきなり最高のハードルを越えてきた元帥は、以降どんな事をしても受け入れられるキャラクターとして認識されるようになった。



   
「いえ、あの、ネタもできるイケメンは強いと、誰かが言ってました。」
「……貴君は私をなんだと思っているのかね。」
「ネタもできるイケメンだと思っています。」
(……と言いながら、台本を手渡す)
「元帥と。」
「黒猫の魔法使いのショートコント。おでんが背中に入ってまんねん。」
「待て。」
「なんでしょう。」




 漫才コンビ


元帥と帝王の強者が集った時に何が起こるか。その答えがここにはあった。突然漫才コンビとしてデビューしたディートリヒに、すべてのファンたちが白目を剥いて卒倒した。当時実装された二人のカードも話題の「ムニキス」をSSに搭載していたため、お笑いキャラとしての立場をより強固なものへと伸し上げる事となった。


 
「その後は絶対王者といわれつつ、GAで2位になられたのもネタですか?」
 



 ゴールデンアワードでの2位陥落


絶対王者と言われながら、結果発表で2位に陥落していた元帥。なにかの復習が足りなかったのかもしれない。



   
「……終わった戦いに興味はない。
だが、予測できない事態は常に起るものだ。意外な事態が意外な結果を生むことで生まれるギャップが功を奏し、戦場に混乱をもたらす効果が生まれる。」
「なんだかどこかの帝王が言っていたようなセリフですね。
確かにおっしゃる通り、ディートリヒさん関連では“想定外”な事態が多かったようにも感じます。何よりGA直後のドルキマス3で失踪されたのは、本当に驚きました。」


 

 元帥の失踪


ドルキマス1・3共通の敵であるイグノビリウムを打倒した後、突然前触れもなくディートリヒはドルキマスを立ち去った。戦争狂といわれていた彼が元帥を辞した理由については、一部、戦友との約束について語られたのみであり、それ以上の事は分かっていない。


   
「ここで、“ディートヒリ・ベルクという名を捨てた”とありますが、ディートリヒさんはこのままフェードアウトされるおつもりなのでしょうか?」
「なんだ、貴君。まさか……。」
「──私の言うことを信じたのか?」
「……なんだ、貴君。 まさかフェイクだったというのか?」
「そのようなもの、“どうとでもなる”。」


 

 元帥の今後





「人が人である限り、戦争の火種はどこにでも生まれる。次の戦争を、また次の戦争を貴君らは味わい続けるのだ。」
「物騒なお話ですね……でも……。」
「貴君らも、それを望んでいるのだろう?」

「はい!そりゃ、もう!!」
「(何だ、今のは)」
「だって、これがこのゲームのタイトルですし。」 (……と言いながら台本を渡す)
「クイズRPG」
「元帥と。」
「黒猫のウィズ」
「……もうよい、帰らせてもらおう。」
「からの~?またお会いできますか?」
「ならば魔法使い、私に敵を示せ。戦争の鼓動が聞こえる限り、私がこの世界から消える事はない」
「ええ、知ってますとも!それがディートリヒ・ベルクという人ですから!」
   



元帥の3年の歴史にありがとう!4周年と次のイベントで待ってます!


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