七草は……
hon
「戦場で食べられる植物」として興味深いと植物辞典を持って行ったあの人。


鏡開きは……
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「剣さばき」を見せつけに来たあの人 (剣を抜かせずに済んだのは君の手柄)


お汁粉は……
oshiruko
鍋ごとお持ち帰りしたあの人 (ギルドからお小言を戴いた君)


毎回、振り回されている感が拭えない君。
警備も無い物騒な所と言いつつ、ちゃんと現れるあの人 (これって無職の特権?)

これは、もう、来るよね。


君「来る、きっと、来る、きっと来る(節分に)」(思わず節をつける)
kuru

あの鬼を返り討ちにする「豆まき対戦」をどう展開しようかと思案に燃える君。

あの鬼の行動パターンを予測する。

あの鬼のことだから、扉を開けざまに豆を思いっきり投げつけてくるかも…(ちょっと、かわいい)

戦闘狂のことだから、銃に豆を詰めて狙い撃ちしてくるかも…(痛そう)

戦争の鬼のことだから、大砲に豆を詰めて「鬼(私)は外(にいるぞ)」とか言って部屋を狙い撃って部屋中豆だらけにするかも…(片付け大変)

奸計大元帥のことだから、「節分とはなんだ」とか言って近づいて来て豆の大袋に詰め込むかも…(悲惨だ)


君「どう考えても対抗できない……」(ため息)

ならば、
君「トンズラしちゃおうっと」(トンズラにはトンズラで対抗たまえよ)


・・・・そして・・・・


節分の翌日、部屋に戻る君。


??「遅かったな、魔法使い」


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君「居たぁ!」
思わず声を上げてしまった君。

元帥「どこか痛いのか、魔法使い」
君 「そのノリ、ミハネさんですか!何しに来たんです?」(節分は昨日たまえよ)←やけくその心境


元帥「貴君、豆を持ってきた」
君 「勘弁してください。ギルドの依頼で一晩中『鬼』をやっていて疲れたんです」

君 「それに節分は昨日ですよ」(ぐったりしている君)


元帥「そうか、では……」(妙に満足気な表情)
君 「ぶつけるんですね、ハイ、ハイ」(この鬼は納得してないな)


と……。
君の目の前に薫りのよいコーヒーが置かれた。
coffi

君「?」(パニックシャウト発動中)
元帥「私が持ってきた豆はぶつける為のものではない」

君「手ずからコーヒーを淹れてくださったのですか?」(しかもこのコーヒータンブラーは一体…ここでこれを使うのか!?)
元帥「(とくと)味わいたまえよ」
君「ありがとうございます」(とくと味わわせて頂きます)


元帥とのコーヒーブレイク………(イケメンとのコーヒーブレイク……)
疲れた体に染み渡り、とても癒される至福の時間。こういうご褒美は嬉しい。


君「どうして、仕事だとわかったんですか?」
元帥「情況は常に変わっていく、私の情報網を甘く見るなよ」
君「…………」
君「昨日来たんでしょ」
……………

元帥「……飲みたくないようだな、魔法使い」(銃を抜く元帥)
君 「ごめんなさい!飲ませてください!!」


君「あ…(勝手に来たのはこの人なんですけど)留守にしてたお詫びに、お茶うけ出しますね。一緒に福豆食べましょう」
元帥「福豆とはなんだ?」
君「歳の数だけ食べると幸せになれるんですよ。いく…つ……!?」


君(アレ?地雷踏んだ?)
元帥「…ドルキマス空軍、全艦隊出撃」

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元帥「雉(貴君)も鳴かずば(私に)撃たれまいに………」
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この後、
元帥に思いっきり豆をぶつけられた君

。。。。。。

でも……
あのコーヒーブレイクは素敵な思い出。。。